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(出典)神戸新聞・195485日付8

 

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 兵庫県第十八番目の都市として去る一日うぶ声をあげた川西市の将来の発展を祝って神戸新聞社では同市ならびに同市教育委員会と共催で市歌、市章を募集していたが、全国から寄せられた市歌作品百二十五点、市章二千五十二点を詩人富田砕花、版画家川西英、川西市長職務執行者滝井秀治郎、同市教育長畑尾秀一、前多田村村長福本正松、前東谷村村長今中利兵衛、神戸新聞社会長朝倉斯道の諸氏が審査し五日つぎの通り入選、佳作を決定した。

 

 市歌当選(賞金二万円)尼崎市

            野口 猛

 

 佳作(二名、記念品)一席 京都市伏見区 田中喜久子▽二席 川西市 高橋節子

 

 あれが入選するなどとは…… 市歌の野口氏談

 

 市歌当選の野口猛氏(四八)は現在尼崎市七松小学校で二十六年間教壇生活をつづけて来た人、無少年時代から文学、絵画に趣味を持ち詩は北原は週に師事したことがあり、二十二年には兵庫県募集神戸新聞社後援の「県民の歌」に応募し一等に入選したことがある

 野口猛氏談 川西を歌うには私にとっては三年間住んでいたこともあるので、あまりにもイメージが豊かで取扱いに困りました

 あれもこれもと歌いあげたかったが結局推こう不足のまま締切ギリギリに出したあれが入選するなどとは思われませんでした

 

■審査について■

 

  市歌  歌い込もうとする目標がハッキリつかめてないのが多かった。風光とか商業とかが、その土地らしくよみ込まれているのが願わしいのであるが、そのいずれもが中途半端であり、とかく字句のツラで逃げようとする傾きが目立つ。破調のものは一種の新鮮味は感じるが、どうしても無理が伴い、歌いあげる上にギコチナさがある。入選歌は相当よく土地柄がこなされていて愛唱に値する。

 

川西市歌

川西市歌・市章決る ※抜粋

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